木材

広島県内の森林の状況

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広島県の森林面積は全体の72%。広葉樹林やマツ林などの天然林がおよそ7割、住宅などに使用するスギ、ヒノキの人工林が3割となっています。広島県内の人工林は、戦後に植林されたものが多く、これから本格的に木材の生産が始まります。

広島の牡蠣は森が育てている?!

また、広島県は牡蠣の養殖が盛んですが、それは瀬戸内の海が大変穏やかであることと、森で育まれた鉄分やカルシウムなどの成分が川を通じて海に流れているからといわれています。
豊かな森づくりは人の手による管理が欠かせません。私たちは木造住宅の建設を通して、広島の街と自然を守る活動に取り組んでいきたいと考えています。

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木造住宅の柱は、屋根や床の荷重を支え、基礎にその荷重を伝える役割を担います。梁とともに構造上重要な部材です。柱を仕上げとして表す「真壁(しんかべ)」では、柱表面の美しいとされる無節(むじ)の材料を使うことが慣習となっています。柱選びで気をつけたいことは、1階の柱の湿気対策。湿気に強いとされる樹種として、国内のスギやヒノキがおススメです。

桧-柱

檜(広島県産材)
木材の中でも高価な材料として知られている桧。シロアリや腐食に強いところもオススメの理由です。芯持ち柱の乾燥材仕様です。
※状況により近隣の県産材を使用する場合があります。

杉柱

杉(広島県産材)
県内のスギは樹齢50年生のものが多く育っており、構造材として使用可能なものがそろっています。耐蟻性や耐腐朽性の高い芯持ち柱の乾燥材仕様です。
※状況により近隣の県産材を使用する場合があります。

ハイブリッドビーム
(広島県産材)

ベイマツと国産杉を組み合わせることで、杉の有効活用とあわせて強度のある柱を実現させた異樹種集成材。広島県産材としても認定されています。

産地について

地産地消の考え方から広島県産材を標準的にご提案いたしますが、状況によっては岡山県、愛媛県、山口県、徳島県などの近隣材を使用する場合があります。

土台

コンクリートの基礎の上に敷かれ、建物の荷重を基礎に伝える役割を果たす木材です。
そのため、建物の重さに耐えられる固さと、シロアリや湿気に強いこと、反りやねじれが少ないといった材料選びが重要です。
古くはクリが重宝されてきましたが用材の確保が難しいため、現在ではヒバやヒノキ、安価な防腐剤注入ベイツガなどが使用されています。

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檜(広島県産材)
構造材の中で土台は強度以外に湿気による腐朽やシロアリの害を抑制する耐蟻性を考える必要があり、地域性を考えてヒノキ材を推奨します。 ※状況により近隣の県産材を使用する場合があります。

写真のまま

柱の上に渡して、柱と柱の間をつなぐ横木のことをいいます。床や屋根の荷重を支えるため、たわみにくい材料を使う必要があります。
たわみにくく、曲げに強いベイマツが主に使われていますが、広島県では、広島県産材指定されているたわみにくいベイマツと粘りのある広島県産の杉を使用したハイブリッドビームも使われるようになっています。

スギとベイマツを使ったハイブリッドビーム

ハイブリッドビーム
(広島県産材使用)

今まで活用が難しかった杉の曲がり材や間伐材を有効活用しながら、ベイマツと組み合わせることで、強度のある梁を実現させた集成材。広島県産材としても認定されています。


(広島県産材)

杉を梁に使う地域性を持つ広島。杉は独特の美しい木目が魅力です。構造的には若干太い材料を使うことで問題はなく、地産地消の観点で団体推奨の無垢材です。

ベイマツ-ドライビーム

ベイマツ
(北米材)

国内で一般的に使われている無垢の乾燥材。輸入材ながら手に入りやすく、マツ特有のねばり強さがあります。